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サーマクールやHIFUは「出力が高いほど効果がある」は勘違い

しわ、小じわ、たるみ
2020.04.01.水曜日
しわ、小じわ、たるみ | 2020.04.01.水曜日

 

サーマクールやウルトラセルQ+(HIFU)など熱を照射することで
たるみを改善する治療法でよく患者様から「やり過ぎると効かなくなりますか?」「短いインターバル(間隔)で照射すると効果は高まりますか?」ご相談を受けます。

結論から先に申し上げますと過度な治療は当院ではおススメしていません。
従って、当院でやり過ぎになることはまずありません。
ただ、何故やり過ぎが起こってしまうのかというと1つは焦りという心理です。
もう1つは出力を上げたくなる心理です。
当然、時間とコストも掛けるわけですから、その時その時の1回毎の治療効果を高めたいという気持ちが働くのは当然です。
私たち処置する側も当然1回で最大限の効果を出したい気持ちはありますので、つい出力を高めてしまう、なんてことから「やり過ぎ」が起こるのだと考えます。

では何故やり過ぎるとダメなのか。
それは副作用のリスクです。

どの治療方法にも原則、適量と適切なインターバル(治療間隔)というものが存在します。
これは言い換えれば、安全域の範囲で最大の効果を発揮できる目安として設けられている基準です。つまり、その範囲を超えると安全域を超えることを意味します。

サーマクールやウルトラセルQ+(HIFU)のような熱を加える治療法になりますと、火傷や組織内瘢痕などの副作用が生じるリスクが高まります。

もちろん、極端にやり過ぎると軽度な副作用では済まなくなります。部位によっては組織内部で化膿や炎症を引き起こし、感染症、最悪の場合組織壊死などにもつながります。
従って、当院では患者様から「強く打って欲しい」「インターバルを短くして打ってほしい」とご要望されてもリスクが高くなる場合はしっかり説明させていただいたうえで他の治療法や効果の出るタイミングをご理解頂き照射を控えます。
こうした判断をするためには正しい知識と機器に対する原理と作用を深く理解している必要があります。
ですので、サーマクールなどは資格のある医師が処置するなど効果と安全性のバランスを考え対応しております。

出力を強くすれば効果が高まるというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、単に効果の域を超え、傷の割合を深めるだけになるケースがほとんどです。あえて瘢痕を作る様な治療法もありますが、そうした意図的な治療でない限りはメリットはあまりないと言えます。

また、通常照射でも最大限の効果を出すために出力は調整しますので、万が一は火傷や瘢痕、傷が出来る可能性もあります。
もちろん目には見えない皮膚の内側の炎症なども含みます。
通常なら、そうした現象が発生してもインターバルの期間内で完治しますので、次回照射時も問題なく通常通り照射可能です。
しかし、過度な照射は完治する前に追加照射する形になりますので、通常照射でも起こりえない作用を引き起こす可能性も高まります。

ただ、繰り返しになりますが上記は極端な例でありますので適切な出力、適切なインターバル(間隔)で行う限りは安全ですので、心配は無用です。
少なくとも当院で治療を受けていただく患者様はやり過ぎが起こることはまずありませんのでご安心ください。

もし、より効果を相乗的に出したいという方は他の治療との併用治療がおススメです。おススメしている組み合わせ治療は沢山ありますので、今後色々ご紹介していきたいと思います。

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